痩果にトゲトゲがあって、いつの間にか服についてしまうコセンダングサ。(種子に見える、先端にトゲのあるものは正式には一つ一つがむけないほどにぴったりとした皮に包まれている果実で、痩果:そうか と呼びます) 子ども達が「ひっつき虫」と呼んで、お互いのセーターなどに投げ合って遊んでいるのも、よく見かけます。 本当は、夏から秋の花なのでしょうが、真冬でも少しは咲き残っていて、春早くでも見かけることがあり、数はともかく一年中咲いているような気がします。 センダングサに似ているとか。でも私は、センダングサにはまだお目に掛かっていません。
数年前から、このコセンダングサにすこし変わった物が混じっているのに気づき始めました。黄色い筒状花だと思っていたのに、周辺に少し大きい白い筒状花がついている物です。今年になってやっと、それがアイノコセンダングサと呼ばれることを知りました。左が普通のコセンダングサ。中と右がアイノコセンダングサ。ごく小さな違いがあるだけで、痩果の形も全く同じです。
更に美しくなったものが、コシロノセンダングサ(左の写真)、シロノセンダングサ(中央と右の写真)などと呼ばれる物です。周辺部に、白い舌状花がついています。(シロノセンダングサは屋久島で見たもので、屋久島の本にはタチアワユキセンダングサとありました。オオバナセンダングサと呼ぶという説もあります)
(2002.12.17)
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