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直径3cm以上もある大きな花をつけ、葉には暗色の斑点があるきれいな花で、園芸植物として輸入されたものが逃げ出し最近では道端などで見かけることもあります。5枚の花弁をそっと持ち上げると花の形のままで取る事ができます。根元は5つに別れていますが花弁の基部は1枚につながっているからでしょう。カタバミ科の花は離弁花になっていますが、合弁花に思えました。
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田中肇さんに教えていただき見つめなおしてみました。 「日本の野生植物U」(平凡社)のカタバミ科の項に『雄蕊は5本ずつ2輪または3輪に並び、基部は短く合着して単体雄蕊になる』とあります。言い換えると、雄蕊は10本または15本あることになります。日本にはカタバミ科の植物はカタバミ属しかありませんが、すべて雄蕊が10本です。 よく見ると、「?」は短い雄しべと短いおしべの間にあります。そこで短い雄しべをどけてみました。長い雄しべの花糸とくっついているのが分かります。 |
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5本の柱頭は花が咲いているときは開いていますが、花が終わる頃にはすぼんできます。
今のところオオキバナカタバミでは短花柱花しか見て居ません。このタイプだけが日本に入ってきたのかもしれません。原産地の南アフリカではどうなのでしょう。 |
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ご存知の方がほとんどでしょうが、花と昆虫の関係を詳しく調べていらっしゃるフラワーエコロジストです。私などは一つ一つの花の構造を見ると、どうしてこんなにややこしい事を思いついたのかと戸惑うのですが、そういうことを分かりやすく解説してくださったご本をたくさん出していらっしゃいます。 (2004.3.18 3.26一部修正) |