アケビ(アケビ科アケビ属)

アケビの雌花と雄花
雌花と雄花
アケビの花は1つの木に、雌花と雄花がつきます。

左の画像の大きい花が雌花、小さくて房状についているのが雌花です。

右の画像は雄花に近づいてみたところです。
秋になると紫色の実がつき熟すと割れてきます。種子のまわりに甘いトロッとしたものがついていて、メジロが喜んでついばんでいます。

アケビの雄花
雄花
雌花にはしっかりした雌しべが数本あります。
そして雌しべの足元には退化した雄しべが残っています。
雌しべと退化した雄しべ
雌しべ
雌しべの根元のアップ
雌蕊の根元の雄しべ
雄しべ
雄しべ
雄しべの真ん中の退化した雌しべ
雄しべの真ん中にある雌蕊
雄花を見ると6本の雄しべが、まるで両手の平で大事なものをそっと囲っているように丸まっています。
守っているものは?・・・退化した雌しべでした。
熟するにつれ、おしべはだんだん開いてきます。

こんなに大事そうに機能しない雌しべを包んでいる雄しべ、雌しべの周りにひっそりと残っている機能しない雄しべ。
ずっとずっと昔には、どちらもちゃんと役割を果たしていたことがあったのではないか・・・そんな気がしてきます。


三浦半島で白い花のアケビに出会いました。
探せばほかの場所でも出会えるかもしれません。
姿 花 花
(2004.3.31)
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