アキノギンリョウソウ(ツツジ科シャクジョウソウ属)

以前は、ギンリョウソウ科とかイチヤクソウ科の分類されていましたが、ツツジ科の変わりました。
「腐生植物(ふせいしょくぶつ)」と呼ばれる植物の一つです。腐生植物は生物の死体(落ち葉、枯れ枝、動物など)を分解する菌類と共生しています。菌根植物とも呼ばれ、キノコ類との関係が多く知られています。

「アキノギンリョウソウ」は「ギンリョウソウモドキ」とも言います。その名のとおり「ギンリョウソウ」と同じように全身が白い草で、あまり明るくない林の中に生えるところも似ています。
似ているけれど違うのは、まず花の咲く時期でギンリョウソウは夏に咲くけれどこちらは秋に咲きます。
花の時に一目見て分かる違いことはギンリョウソウは雌しべの先が青紫になるのに、こちらは白いことです。右の写真は失礼して花びらを2枚どけてみたところです。子房には縦に溝が入っていました。
私はギンリョウソウは尾瀬やその他の山に行った時に何回も出会いましたが、アキノギンリョウソウは初めてです。しかも横浜市内で出会えたのはとても嬉しかったです。

ギンリョウソウ ギンリョウソウの子房

アキノギンリョウソウの果実

アキノギンリョウソウ果実

「ギンリョウソウとアキノギンリョウソウの実は形がとても違う」と聞いていました。
暖かい冬の日に見てきました。
縦にわれた隙間から「ほこり」のように細かい種子が飛び散り、実の殻だけが残っていました。

横から見たところ
横から見たところ
種子を蒔き終る頃
種子を蒔き終る頃
 花: 2002.10.4  果実:2003.1.14
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