アセビ(ツツジ科アセビ属)

常緑の低木または小高木で、春に小さな花をつけた花序がうつむきにつけます。
漢字で書くと馬酔木。有毒植物で馬が葉を食べると苦しみフラフラに酔った様になるから付いた名前だそうです。
普通は白い花ですが、時に薄いピンクを帯びたものなどもあります。
アセビ
アセビ(白
アセビ
アセビ(ピンク)
アセビの花を覗いてみました。ひげの生えた雄しべがありました。
同じツツジ科のブルーベリーの花もアセビの花とよく似たつぼ型をしています。ブルーベリーのおしべの先にも同じような飾りがあります。
ドウダンツツジのおしべにも飾りがあります。

この飾りは「付属体」と言います。では、何のためについているのか?
いろんな本をひっくり返しました。花たちは昆虫が来たときに花粉を運んでもらいたい。けれど昆虫が来ない時には大事な花粉をこぼしたくない。
うつむいて咲く花は蜜を吸いに昆虫がやってきてこの「ひげ」に触れたときに花粉がこぼれ落ちるような工夫をしたのです。このひげは花粉を出すためのスイッチ、またはペダルみたいな役目をしているのです。

アセビ
アセビ
アセビ
アセビ
ブルーべりー
ブルーべりー
ブルーべりー
ブルーべりー
(2004.4.9)
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