正面から見たとき目に付く白い帽子のようなもの(葯帽と書かれた本もあります。)の内側に花粉が入っていてうっすらと黄色く見えます。 |
![]() 花を正面から見たところ |
![]() 蕊柱を少し横から見たところ |
白い帽子を取り除くと、鮮やかな黄色の花粉塊(かふんかい:花粉が固まりになっているもの)が 「雌しべが雄しべをおんぶしている花」と聞いたことがありますが、なるほど! |
![]() 花粉塊と柱頭 |
![]() 花粉塊のアップ |
ピンセットでちょっと触れると、花粉塊の土台のようなところがピンセットにはりついてはずれます。ピンセットからはずすのが一苦労でした。
1輪の花に犠牲になってもらったのだからと、あれこれ見てみました。肉眼では気がつかなかったこんなきれいな物がありました。 |
![]() 蕊柱のねもと |
![]() 唇弁(蕊柱の手前の花弁)の赤いところ |
(2005.3.13)
ものは試しと、柱頭に花粉塊を押し込んでみました。 そして10日ほどたって気がついたら、花の色がこのように変わっていました。(3月22日) 蕊柱も唇弁も赤が濃くなっています。もしかしたら受粉がすんだ花に昆虫がおとづれるという無駄を避けるために「この花はもう終わり。別の花に行ってください」という合図なのではないでしょうか? 自分自身の花粉をつけたので、種子ができるかどうかはわかりません。できるとしても何ヶ月か先のお話になります。気長に待つことにしましょう。 花粉を受け取った柱頭は口をすぼめまてしまいます。不必要にたくさんの花粉はいらないということなのでしょうか? |
![]() 3月22日(受粉後の花) |
![]() 受粉後の柱頭 |
![]() 4月 22日(ふくらんできた子房) |
![]() 7月16日(熟し始めた果実) |
(2005.7.25) | |
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