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食卓に馴染み深いキク科のフキ。 蕾が開いてくるとフキには雌株と雄株がありそれぞれが違う形の花の集まりなのに気付きます。 私の住んでいる近くには雄株が多くて雌花が咲く雌株を探すのは少し大変でした。 キク科の花なので1つの頭花の中にたくさんの小花があります。 |
雌花 |
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雌花は1つの小花に1本ずつの細い雌蕊があり長く突き出していてまるで白い刷毛のように見えます。
受粉が終わると花は赤っぽくなってくるようです。 雌花には花粉も蜜も無いので、昆虫を呼ぶために頭花の中央付近に少数の雄花と同じ形をしていて、花粉は無いけれど蜜を出す花があります。右の画像はその雄花の形をした花をアップにしたものです。 |
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柱頭の形を見てみました。
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雄花 |
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(大きい雄花) | (小さい雄花) |
![]() | 雄花には中央部分の小花がまだ蕾でも外側の小花は長く突き出しているものと、殆んどすべての小花が開いているのに総苞からあまり飛び出していないタイプの2種類がありました。
それぞれの頭花の大きさも違っていて雄花が大きく伸びているタイプの方が直径も大きくなっていました。 とりあえず「大きな雄花」「小さな雄花」と呼ぶことにします。 |
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雄株の中にある雌花 |
![]() 小さい方の雄花で見つけることができました(矢印の先)。 |
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![]() 果実 |
(夏山登山で谷道を通ったときフキが冠毛をつけた果実を沢山つけているのを見たことが何度かあります。フキにも果実が出来るのかと驚きましたが、身近で見る栽培されているフキは雄株がほとんどなのだと知って納得できました。) |
参考文献 |
「フキの受粉」田中肇 Pollence Pollen Science No22 1989 |
「野花手帳 秘められた性生活 フキ」多田恵子 山と渓谷 2007.3 |
(2007.3.20) |
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