ムラサキケマン(ケシ科キケマン属)

ムラサキケマン(別名ヤブケマン)は漢字で書くと「紫華鬘」です。ケマンソウ(タイツリソウとも呼ばれている)に似ているという意味です。
ケマンソウは「華鬘」という仏殿の飾りのように、たくさんの花が垂れ下がるように咲くことから名前が付いたと言われています。
ムラサキケマンはやさしい風情の草ですが、全草有毒なのでご注意ください。
ムラサキケマン
ムラサキケマン
花盛りのムラサキケマンの花を見ると、雄しべや雌しべが見えません。
ところが花が終わりに近づいて茶色くなり始めるころになると見えてきます。
雄しべと雌しべは花の真中のまぁるい所に隠れているのです。

昆虫が蜜を吸いに右の写真の矢印のところへもぐりこむと、このまぁるい場所が押し下げられて雄しべと雌しべが顔を出し昆虫のお腹に花粉をくっつけて運んでもらうとか。
うまい仕組みです。

横から見た花
横から見た花
しべを見る
しべを見る
子房と雄しべ
子房と雄しべ
横から見た花
つぼみの時
横から見た花
花盛りの時
細い隙間を抜け出せるように、雌しべは薄い形をしています。
左はつぼみのときの雌しべ、右は花盛りのときの雌しべです。

雄しべ
雄しべ
葯
半透明の平たい形をした雄しべが雌しべを両側からはさんでいます。
先端には葯が3個あります。
これは雄しべの先が3つに分かれたのではなく、3本のおしべの根元がひとつにくっついて、できた形です。

同じ仲間のジロボウエンゴサクも形は小さいけれど、そっくりな形をしています。

この仲間の種子にはエライオソームと呼ばれる白くて栄養価の高い物質がついていて、蟻があちこちに種まきをしてくれます。

正面から見た花
正面から見た花
雌しべと雄しべ
雌しべと雄しべ
葯
(2004.4.3)
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