レッドデータブックとは

 
山と渓谷社 レッドデータプランツ 2003.12発行 より抜粋

レッドデータブックとは、絶滅のおそれのある野生生物のリスト(レッドリスト)を掲載し、関連するデータをまとめた本。
ランク・基準を決めているのは国際自然保護連合。1988年以降作業を進め、1994年に新しい定量的な基準を発表し、2001年に部分改定された。


絶滅(EX)
野生絶滅(EW)
絶滅危惧絶滅危惧T類絶滅危惧TA類(CR)
絶滅危惧TB類(EN)
絶滅危惧U類(VU)
準絶滅危惧(NT)
情報不足(DD)

絶滅(わが国ではすでに絶滅したと考えられる種)

過去にわが国に生息したことが確認されており、飼育、栽培下を含め、わが国ではすでに絶滅したと考えられる種。

野生絶滅(飼育・栽培下でのみ存続している種)

過去にわが国に生息したことが確認されており、飼育、栽培下では存続しているが、わが国において野生ではすでに絶滅したと考えられる種。

  1. 信頼できる調査や記録により、すでに野生で絶滅したことが確認されている。
  2. 信頼できる複数の調査によっても、生息が確認できなかった。
  3. 過去510年前後の間に、信頼できる生息の情報が得られていない。

絶滅危惧TA類
(現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの)

ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。

  • 次のいずれかの形で個体群の減少が見られる場合。

    1. 最近10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて80%以上の減少少があったと推測される。
    2. 今後10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて、80%以上の減少があると予測される。
  • 出現範囲が100平方キロメートル未満もしくは生息地面積が10平方キロメートル未満であると推定される他、次のうち2つ以上の兆候が見られる場合。
    1. 生息地が角に分断されているか、ただ1ヶ所の地点に限定されている。
    2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数などに継続的な減少が予測される。
    3. 種具現範囲、生徒口面積、成熟個体数などに極度の減少がみられる。
  • 個体群の成熟個体数が250未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。
    1. 3年間もしくは1世代のどちらか長い期間に25%以上の継続的な減少が推定される。
    2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか、全ての固体が1つの亜全体群に含まれる状況にある。
  • 成熟個体数が50未満であると推定される個体群である場合。
  • 数量解析により、10年間もしくは3世代のどちらか長い期間における絶滅の可能性が50%以上と予測される場合。

絶滅危惧TB類(TAほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)

絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大している種)

(2005.8.5)


絶滅する種類はどんどん増加してきています。
恐竜時代は1000年に1種、千年前は10年に1種、百年前は1年に1種、現在は13分に種。このままだと1年間に4万種以上が絶滅するようになるとか。
その原因の多くは人間の生活にあるようです。森林の破壊、農薬、オゾン層の破壊、酸性雨、地球温暖化・・・
S国際自然保護連盟の予想では、「人間が今のままの生活を続けていると、哺乳類で葉20% 鳥類では78%が近い将来絶滅危惧種になってしまう」そうです。

(2015.10.18追記)

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