センダン(センダン科センダン属)

センダンの花 センダンは高いところに薄紫の花をつけ、秋には大きな実をつけている落葉性の木です。
6月に歩道橋の脇にあるセンダンの花を目の前で見ることができ、その色と形に感動しました。花を数輪いただいてきて観察しました。

薄紫の花弁の中央に濃い紫の筒があります。その内側に黄色い花粉を出している葯がならんでいます。
濃紫色の筒は10本の雄しべの花糸が合着したものです。

正面から見た花 横から見た花

雄しべ筒の中 雄しべの筒を半分に切ってみると、たくさんの花粉が柱頭の上にこぼれ落ちていました。

雄しべを開いて外側と、内側から見たものです。「雄しべは10本、花糸は合着して細い筒をつくり、紫色、長さ7-8mm、先は多裂し、その内面に葯がある」(平凡社 日本の野生植物より)の意味がやっと分かりました。

花糸筒の外側
外側
花糸筒の内側
内側

蕾のときはまだ葯が開かず先端が合わさったような形になっています。柱頭のあたりに横線が入っていました。

蕾の時 蕾の時期の柱頭

11月、大きな果実がついています。近くの公園には2種類あるようで、まだ葉が残り果実も緑色の木と、すでに葉が落ちて薄茶色になった果実を密生してつけている木がありました。薄茶色の実は鳥に食べられたり柄ごと果実が落ちていたりしていますが緑の方はまだ落ちていません。

緑の果実 薄茶の果実

薄茶色の果実と緑の果実を並べてみました。緑の方がのびのびしている感じです。
柔らかい肉質の外果皮をはがし洗ってみると堅い内果皮が見えてきます。薄茶の果実は6稜あるものが多く、緑の果実は5稜あるものが多かったです。内果皮はとても堅くて鋸でやっと切れるくらいです。
(いずれの画像も上が薄茶の果実、下が緑色の果実です)

実の比較 外果皮を除いた比較

薄茶の実は鳥に食べられたカスが地上に落ちていました(左)。どうも縦に割ったように見えるので真似してペンチで割ってやっと種子を見ることができました(右)。右の画像で上に見えている茶色が種子です。その下にあるのは種子が出たあとの内果皮の内側です。

鳥の食痕 種子

横に切ってみたらどんな形になるのか・・・上手に切れなかったので砥石で少しずつこすってみました。5〜6室に分かれているのですが全部に種子が出来ているものは少ないようでした。

内果皮の断面(緑) 内果皮の断面(茶)

果実が球状楕円形で6−8室あるトウセンダンもあるようですので、もしかしたらセンダンと、トウセンダンの違いかもしれませんが、私には区別できませんでした。

(2007.11.26作成)
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