ヤマブキの雌しべ

輝くような黄色の花を咲かせるヤマブキ。美しい花なので庭や公園に植えられますが、各地に自生して居ます。
たくさんのオシベは見えるけれどメシベは一体どこにあるのでしょう?
たくさんのオシベは花の中央に近づくにつれ短くなっています。でもメシベはなかなか見つかりません。

たくさんの花の中にはオシベが花弁化している花もありました。
花弁にどいてもらうと、はっきりします。
こんな様子を見ると、八重咲きの花はオシベがどんどん花弁になったものだという説明が、納得できます。

心をしずめてじっくり見てみると・・・めしべが見えてきました。
オシベの花糸(軸みたいなところ)より少し太くて、先端に葯(花粉が入っている所)の無い物が何本かありました。
これがメシベです。
オシベにどいてもらいました。メシベは子房(種子になるところ)の中央よりから出ていました。

柱頭にはたっぷり花粉がついていました。

1本の枝についている花を次々に見ていくと、メシベの数は3―6本とさまざまでした。これは子房の数と同じ。子房1個につき、メシベが1本ずつ出ているからです。

(2005.4.20)

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