秋も終わる11月頃に雑木林の下で咲くヤマラッキョウ。 右は保護した個体の種子から育てた鱗茎をもとの林に戻して3年たったものです。まだ分球はあまり進んでいません。細い花茎は花の重みで横向きになっていました。 1本の花茎につく花の数、花柄の長さはまちまちです。花柄の長さを測ると0.8−2cm程度でした。花の色は日当たりの良い場所の方が赤紫が濃くなります。
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1輪ずつの花を良く見ると、オシベが6本の花がほとんどでしたが7、8、9本ある花もありました。
1つの花柄に花が2輪くっついた双子の花もしばしば見ることができました。 |
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面白かったのはメシベです。ヤマユリと同じように1本のメシベの先が3つに分かれているのだと思っていたら、5本もある花がありました。子房も3室のものがほとんどですが5室に分かれている花もありました。けれどちゃんと種子ができたのは3室の花だけです。けっこう変化しやすい花のようです。
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ヤマラッキョウとラッキョウはどこが違うのだろうか? 植物図鑑で調べると「ラッキョウは花柄が長く2.5−3cmあり花序が少し大形であるのに花数は少ない。冬も葉がある」「ヤマラッキョウは冬には葉が無くなる」と書かれているものがかなりありました。ところが私の見ているヤマラッキョウは冬になっても葉があるので悩みました。 |
横浜市金沢区のヤマラッキョウ
![]() 2004.11.22 |
![]() 2004.12.16 |
![]() 2005.1.2 |
中之条町のヤマラッキョウ
![]() 2004.12.3 |
![]() 2004.12.22 |
どうやら図鑑の著者の方々は寒い場所で観察された結果を書いておられるようです。 |
(2005.1.19) |
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