三宅島の噴火、それに続く台風による名古屋の洪水、いろんな事のある夏でした。 |
この日の歩行時間は1時間足らずなのでゆっくり出かけても良かったのですが渋滞を避けるために5時半に出発。近づくにつれ川が見えてきますが水は土色。長い雨の影響を感じます。 思い出の道をのんびりと散歩しました。前回はひなびた印象だった大平小屋は立て直されていてすっかり綺麗になっていました。あの時は歩き始めてすぐだったけれど冷たい水に冷やされたジュースを見て買おうかどうか迷ったな−などと懐かしく思い出しました。 アザミのお化けみたいに大型のフジアザミが至る所に色鮮やかに咲いていました。そしてもっと色の淡い花の小さなアザミの仲間(名前が分かりません)も。やっぱり秋です。アサギマダラがさかんに飛びまわり、キベリタテハらしい蝶もゆったりと飛んでいました。 昼食後に仙水小屋へ向かいました。何年か前に川があふれたそうで鉄筋の段々畑みたいな川になっていましたが、ここではもう水は澄んでいました。上流の雨はそれほどひどくなかったのでしょうか。それとも森がしっかりしているので保水力が多IXY620Fからなのでしょうか。 仙水小屋は土間の周りに「コ」の字型に畳敷きの床が並んでいるワンフロアの小屋でした。 暗くなってからは布団に並んで、見知らぬ同志が和気藹々といろんな山の話に花を咲かせました。 |
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なんと朝食は4時。3時半に起こされました。さすが南アルプス! 気温は今年初めて5度を割ったとかで寒いこと寒いこと。皆さんはヘッドランプをつけて暗い内から歩き始められます。鳥や花をみたい我々は明るくなるのを待って最後の出発でした。 鳥の多い林を過ぎてゴロゴロ石の道を通って仙水峠へ。また樹林を登って、駒津峰へ。この道は大きめの石がある超自然風の階段状でした。 甲斐駒が白い美しい姿を見せてきました。右の山が摩利支天です。 |
駒津峰について休憩。ザックを置いて駒ヶ岳へ向かいます。最初から大きな岩のある下り坂。大きな岩を登ったり降りたりを繰り返し少しずつ登っていきます。やがて道は「直登コース」と「巻き道コース」に分かれます。我々は直登コースを選びました。初心者向けの岩登りといった道です。 3,4回、登るのに苦労した岩がありました。とにかく大きすぎて足が届かないのです。四苦八苦してわずかな岩のくぼみを探して登りましたが、岩はしっかりしているので安心でした。身長150p以下の私が登れたのだから、どなたでも大丈夫です。 |
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山頂には一等三角点があります。南アルプスで一番高い(日本で二番目)北岳は二等三角点だそうです。「この違いは? 頂上からの展望。北岳は甲斐駒が邪魔して見えない所があるけれど、甲斐駒は360度山が見えるから」というのが前の晩に山小屋で一緒だった方から仕入れた知識です。 本当に頂上からはいろんな山が見えます。行ってきたばかりの北岳、槍ヶ岳がとても懐かしく思えました。 下りは巻き道を通りました。こちらは岩が細かい砂になったような道でしたが思ったよりは滑らなくて助かりました。 駒津峰で昼食。そして北沢峠へ向けて下り始めました。最終バスは3時10分です。 |
咲いていた花達アキノキリンソウ、アズマヤマアザミ(?)、イタドリsp.、イワインチン、オクモミジバハグマ、オヤマノリンドウ、カニコウモリ、キオン、コゴメグサsp.、ゴマナ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、セリバシオガマ、ソバナ、タカネコンギク、タカネヒゴタイ、トウヤクリンドウ、トリカブトsp.、ハンゴンソウ、フジアザミ、フシグロセンノウ、ミネウスユキソウ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマシシウド、ヤナギラン、ヤマハッカ、ヤマハハコ、ヤマホタルブクロ、ヨツバヒヨドリ
実が目立った植物オオカメノキ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、ナナカマド
出会った鳥たち アマツバメ、イワツバメ、イワヒバリ、ウグイス、ウソ、カケス、キジバト、キセキレイ、コガラ、トビ、ホシガラス、ミソサザイ、メボソムシクイ、ヤマガラ、ルリビタキ |
私の山登り |