梅雨がやっと明けたのでコマウスユキソウに会いたくて木曽駒に行ってきました。車を降りてバスで登ります。道の脇にはイケマ、リョウブ、ヤマアジサイ、ノリウツギなど白っぽい花が目立ちました。千畳敷へのロープウエイは何時間も待つと聞いて覚悟をしていましたが運が良いことに待ち時間ゼロで行けました。 予定よりずっと早い時間に到着できたので、千畳敷をのんびり散策しました。 |
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シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ・・・ チングルマもまだ花が咲いています。 ショウジョウバカマ、ハクサンイチゲ・・・ お馴染みの高山植物たちに嬉しくなりました。 今までの山に較べクロユリが沢山あるのに驚きました。うつむいて咲いているクロユリをそっと下から見上げてみました。 |
千畳敷をあとにして、ひと登り。宝剣山荘で1泊。 お天気に恵まれて木曽御岳山に沈む夕日を同宿の方たちと堪能しました。 夜中に風の音で何度か目が覚めました。台風5号の影響でしょう。でも雨の音がしないので一安心。 翌朝は冷たい強風の中、凍えながら日の出を見ました。八ヶ岳の横岳からの日の出です。 四方に見える山並みを眺めながら、あれは御岳、笠ヶ岳、穂高、槍、剣、白馬連峰、ちょっと方向を変えると浅間山、八ヶ岳、甲斐駒、仙丈、北岳、荒川、赤石、聖、塩見、・・・北岳の後ろの方には富士山。 強い風の中ゆっくりと登り始めました。岩の上にニホンザルが2匹たわむれていました。 |
我々はここから濃ヶ池へ向かいました。あまりこちらに来る人は居なくて静かな山を楽しめました。 コマウスユキソウの群落が広がっています。「小さいけれど大きい花」と聞いていた意味が良く分かりました。 背丈はとても低いのに綿毛をかぶった苞葉は一人前に大きいのです。1本だけ立っている姿もステキ。数本が肩を寄せ合っている姿もキレイ。 緑の草の中に星をちりばめたような白いウスユキソウたち。天国です。 少し行くとオヤマノエンドウもまだ花が咲いています。ひっそり咲いているキソチドリ、コバノイチヤクソウを見つけて喜んだり鳥の声に耳をすませたり・・・濃ヶ池に着きました。 濃ヶ池からほんのしばらくは、雪解け水が激しく流れる小川を岩を拾いながら歩き、また小さな草原に出ます。右が高く左が低くなっている細い登山道をたどりました。やがて小さな雪渓。最初の雪渓は登山道の右手が雪渓、左手が溶けたばかりの土でした。2番目の雪渓は両側が雪の急斜面ですが、用心しつつゆっくり進めば大丈夫。3番目の雪渓は向こう側につく前にクレバスが3個口をあけていて斜面の下の方に巻き道ができていました。そういえば今年は富士山の山開きが雪が多くてできるかどうかと言われていたことを思い出しました。 |
![]() | 連泊の宝剣山荘。食事はまったく前日と同じ。 台風の影響で雲も多く、風はどんどん強くなりましたが 日の出は空に雲があるためか、昨日よりきれいに思えました。 これは日の出直前の東の空です。 朝食後ゆっくり千畳敷に戻りました。ロープウエイの駅に着いたとき雨が降り始めました。 ロープウエイは我々二人の貸しきり状態。左右前後に移動しながら景色を堪能できました。途中の滝の見事なこと! 思わず往復したくなりました。 |
アオノツガザクラ、イブキトラノオ、イワツメクサ、イワヒゲ、イワレンゲ、ウサギギク、ウラジロナナカマド、エゾシオガマ、オヤマノエンドウ、キソチドリ、キバナコマノツメ、キバナシャクナゲ、クロクモソウ、クロツリバナ、クロトウヒレン、クロマメノキ、クロユリ、クワガタソウ、コイワカガミ、コガネイチゴ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイ、コマウスユキソウ、コマクサ、シナノキンバイ、ショウジョウバカマ、タカネシオガマ、タカネツメクサ、タカネナナカマド、チシマギキョウ、チングルマ、ツガザクラ、ツマトリソウ、ネバリノギラン、ハクサンイチゲ、ハナヒリノキ、ヒョウタンボク、マイヅルソウ、ミツバオウレン、ミネズオウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマカラマツ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマシオガマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマタネツケバナ、ミヤマホツツジ、モミジカラマツ、ユキザワ、ヨツバシオガマ |
(2007.8.06)
私の山登り |