鍋割山ー塔ノ岳ー丹沢山ー宮ヶ瀬湖

2005 年5月
主人と二人で花が咲いている、鳥が鳴いていると止まって堪能しながらのんびり歩いてきました。渋沢駅からバスで大倉へ。林道を歩きます。この道が私はあまり面白くなくて苦手です。浅い川を渡ってやっと山らしくなります。斜面の杉林の間伐が行われて林床にフタリシズカが急に増えてきたのは何年前だったでしょうか。今年もフタリシズカ、クワガタソウなどが咲いていました。杉林をすぎた頃から急なのぼりになりますがヤマツツジのきれいさが元気をくれます。以前撮影したヒメノキシノブが着生していた木も元気でした。
ここらでは若葉がやっと開いてきた頃。さわやかな季節を繰り返し味わいました。鍋割山の頂上付近から塔ノ岳まではトウゴクミツバツツジが咲いていました。尊仏山荘で一泊。
山 新緑

塔ノ岳から丹沢山へ。歩き始めてすぐに出会ったシロヤシオ。ツボミのものから満開のものまで次々に現れます。斜面の雑木林の淡い緑の間にシロヤシオの白い花、トウゴクミツバツツジの濃いピンクの花。まるで天国です。足もとには可憐な草花達も。いつも来る時期と微妙に違うのか今まででここで出会ったことの無い花たちにも出会えました。宮ヶ瀬湖へ下る道は長いけれど、花が続くので楽しかったです。でも疲れました。
シロヤシオ トウゴクミツバツツジ
鹿による食害、大気汚染・酸性雨などによるブナ、モミなど大木の立ち枯れ、オーバーユースによる踏圧などの被害・・・
首都圏に近いだけあって丹沢はぼろぼろです。鹿が入れないように金網で囲われた保護区を作ったり、実生の苗を植えて保護したり、大木も幹を剥かれないように保護し、あるいは根元を踏みつけられないように階段を作って。。。
何とたくさんの方々が必死になって守ろうとしておられることか。登山道を外れない、ゴミを捨てないことくらいしかできない私は本当に頭が下がる思いでした。
階段 木の保護
今回最高の姿を見せてくれたツツジたちです。どの木も人の背丈より高くのびのびと育っていました。左から ヤマツツジ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ。
ヤマツツジ シロヤシオ トウゴクミツバツツジ

出会えた花

アカネスミレ、アセビ、イワニガナ、オオカメノキ、ガクウツギ、カントウマムシグサ、キンラン、ギンラン、ギンリョウソウ、クルマバツクバネソウ、クワガタソウ、サカネラン、ササバギンラン、シロニガナ、シロバナヘビイチゴ、シロヤシオ、タチツボスミレ、ツクバネウツギ、ツクバネソウ、ツボスミレ、ツリバナ、ツルシロカネソウ、トウゴクミツバツツジ、ニガイチゴ、ニガナ、ヒメハギ、ヒメレンゲ、フタリシズカ、ホオノキ、ホソバテンナンショウ、マイヅルソウ、マムシグサ、マメザクラ、マルバアオダモ、マルバスミレ、マルバウツギ、ミズキ、ミツバツチグリ、ミミガタテンナンショウ、ミヤマキケマン、ヤブデマリ、ヤマウツボ、ヤマツツジ、ヤマボウシ、ワチガイソウ

出会えた鳥

アオゲラ、アオバト、アカハラ、イカル、ウグイス、オオルリ、カッコウ、カケス、ガビチョウ、クロツグミ、コガラ、コゲラ、コマドリ、コルリ、シジュウカラ、ジュウイチ、スズメ、ツツドリ、ツバメ、トビ、トラツグミ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ビンズイ、ホトトギス、マミジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ、ルリビタキ、

(2005.5.25.26)

私の山登り